船橋市場でタコを買う!タコ専門店が語る市場のタコの魅力とは?
食感や味が特徴的な「タコ」。独特なフォルムを持つタコは日本ではメジャーな食材ですよね。8本の足が末広がりの「八」を想起させる縁起物としても親しまれています。実は船橋市場にはそんな「タコ」の専門店があるんです!今回はそんなタコ専門店、有限会社カネキチの4代目に船橋市場で扱われているタコの魅力について伺ってきました!
日本人が伝授したタコツボ漁。アフリカ産のタコが美味しい!
この日お店に並んでいたのは国産とアフリカのモーリタニア産のもの。他にもモロッコなど海外産の取り扱いもあります。
実はモーリタニアにタコ漁の仕方を教えたのは日本人。現地の漁師に日本伝統のタコツボ漁を教えたことで水揚げ量が格段に増えているそうです。大事な収入源となった漁を教えた人物として、現地では総理大臣よりも有名な日本人のようですよ。
ある意味逆輸入のモーリタニア産タコ。酢だこの状態で並ぶ姿はインパクト抜群です!
疲れに効くタコ、オススメは“生”の刺身
魚介類全般に言われていることですが、タコには多くのタウリンが含まれています。栄養ドリンクに含まれている成分としてもよく聞きますよね。主に肝機能に対して働くこの成分は肝臓の疲れ、身体のむくみ、息切れといった症状に対して効果的です。二日酔いでシジミ汁を飲まれる方もいらっしゃいますが、タコを食べるのも案外良いかもしれませんよ。
調理方法としては定番のたこ焼き、から揚げの他、新鮮なものは刺身などでいただくのもおすすめ。料理店などでは一度火を通したものを出すことが多いのですが、国産の空輸品は生でも食べられるのだとか。生のタコの刺身はのどごしが良く夏にピッタリ。とても美味しいんです!
実は使い勝手の良い食材「タコ」 保存方法を正しく知ろう!
縁起物として捉えられることが多いため、タコを頻繁に食べる家庭は少ないかもしれません。実は家庭用の冷凍庫でも保存がしやすい使い勝手の良い食材なのです。油分の多いマグロなどの魚と違い、温度がそこまで低くない家庭用の冷凍庫でもしっかり冷凍保存できるのがタコの良いところ。一度に食べきれない量を買っても、調理をして余ってから冷凍するのではなく、食べる分だけをとって残りをすぐ凍らせることでおいしい状態を保つことができます。
かつては1日に1トン卸したことも。歴史を感じる「たこ斉藤」
今回お話を伺った「有限会社カネキチ」は、船橋市場で唯一のたこ専門店。マグロをはじめとした中卸しが多い市場では異彩を放つお店です。かつては1日で1トン以上を卸したこともある歴史ある専門店は、お客様から「たこ斉藤」と呼ばれています。
現在4代目の河野さんが営むカネキチ、なぜ河野さんなのに斉藤なのか?実はこちらの初代のお名前が「斉藤カネキチ」さんだったのだとか。昭和30年くらいから続くカネキチのことを、かつてのお客様が「たこ斉藤」と呼び続けたことが現在の通称につながっています。
タコが食べたい。そんな時は「たこ斉藤」にお求めください!
今回お話を伺った業者さん
有限会社 カネキチ
河野さん