初夏の旬野菜は船橋産で決まり!にんじんと枝豆のおいしい話
夏日のように暑い日も増えてきました。初夏のこの時期おいしい野菜が船橋にはあるんです。こちらは卸売業者の方からイチオシの船橋産野菜の魅力を聞いてきました!
ベータキャロットは船橋ブランドの代表格
ベータキャロットってご存知ですか?4月後半から6月上旬に収穫できるベータリッチというタネを使ったにんじんです。
普通のにんじんよりも甘く、くさみがない点と、やわらかいので生食でも食べやすい点が特徴となっており、ジュースやサラダにそのまま用られることの多い品種となっています。
千葉県産のにんじんの中では出荷時期がもっとも早いのが人気の秘訣とも言われているようです。
このベータキャロットを含む「船橋にんじん」は特許庁から地域団体商標(地域ブランド)の認可を受けており、これは「にんじん」では初とのこと。船橋市でもブランド野菜として対外的アピールに力を入れているようですね。
手間をかけ、製品としての質を高めたにんじん
ベータキャロットは非常に食べやすく改良が加えられた品ですが、その分下等級(B品、C品と呼ばれる製品にならないもの)の割合が高いという難点があるのも事実。正式に製品として出荷するのが難しいため、価格も若干高くなっています。
また、11月から種まきをする関係上どうしても寒い時期に育てる必要があります。
必然的に生産者には高い技術が要求されます。そのため、出来上がった製品は品質も高く評価されており、実はイオンやダイエーといった大手スーパーでも取り扱いがあるんです。
オススメの食べ方はジュース
ベータキャロットの生産者の方に食べ方を伺うと、決まって生食をオススメされます。それだけ食べやすさに自信があるということですね。
生のベータキャロットはにんじんジュースで飲むと一番甘さを感じられます。
作り方もいたって簡単。生のベータキャロットをそのままミキサー(ジューサー)にかければ出来上がりです。砂糖いらずでにんじんのみであるにも関わらず、甘みも十分でさらっと飲めるジュースになります。お子様にもきっと気に入っていただけるはず。
葉付きが証拠!船橋産の葉付き枝豆
お酒のつまみやおやつなど一般的にも広く普及している枝豆。形をイメージしていただければすぐに頭に浮かんできますよね。
実は、船橋産の枝豆の特徴はその「形」なんです。
大きい!そして葉っぱがついている。両手で抱えるほどの大きさになっているのが船橋産の「葉付き枝豆」。
その多くは「さやむすめ」という品種でさやが大きく、3粒になりやすいため見た目が良いのが特徴です。
葉付き枝豆である理由は「見た目のインパクト」だけじゃない
葉付きだと見た目が印象的ですよね。「葉付きである」ということのも船橋産であることを印象づけるブランド野菜化の施策のひとつなんだとか。
しかし、葉付きである理由はそれだけではありません。豆類(枝豆以外にもいんげんなど)は収穫後時間が経てばたつほど鮮度が落ち、味も落ちていくと言われています。一般の方にとっては豆だけだと鮮度を判断することが難しいですよね。でも、葉付きなら葉っぱをみれば他の葉物野菜のように鮮度が判断しやすいんです。家庭で枝豆を食べる方に「鮮度を重視して本当においしい枝豆を食べてもらいたい」という生産者の思いが、船橋産の枝豆が葉付き枝豆たる由縁なんです。
また葉付きにして括る(パッケージングする)のには結構な手間と時間がかかります。実は長い枝豆の枝を折ったり切ったりしながら束ねるのには技術も要求されます。こうした技術については西船橋の枝豆研究会が中心になって改良、継承されているとのこと。
いいものを食べてもらいたい、その思いが本当に強く現れているのが船橋産の「葉付き枝豆」なんですね。
おいしい枝豆の見分け方知ってますか?
とはいえ、さやの状態だけみれば枝豆ってどれも同じに見えてしまいますよね。でも、この枝豆にもおいしいものを見分ける術があるんです。
枝豆を買う時はさやの張り具合に注目してください。身がつまってパンパンのものは一見おいしそうですが、触ってみるとまるでパチンコ玉のように固くなっているんです。そうしたものはさやも白く変色しているものが多いのだとか。
身が入りすぎておらず、若干の余裕がありそうなものこそ、かたさもちょうど良くおいしい枝豆なんですって。
枝豆は塩茹でで食べることが多い分、まさに素材の味がそのまま伝わります。ぜひ旬のこの時期に”おいしい”枝豆を選んで食べてみてください。
今回お話を聞いた卸売業者さん
長印船橋青果 恩田さん、山崎さん