コタツでみかんの季節。市場の目利き力でみかんを見極める!
日本の冬の風物詩といえば、やっぱりコタツでみかん。ぬくぬくと温まりながら食べる、ひんやり冷たいみかん。なんともいえない幸福感に包まれますよね。いつもはあまり果物を食べなくても、このときばかりは箱いっぱいのみかんを買っている方も多いのでは?そんなみかん大好きさんなら、おいしいみかんを買うコツ、知りたいですよね? 今回ご協力いただいたのは青果卸売業者である長印船橋青果株式会社の石井さんと工藤さん。果実担当で各地の産品に詳しいお二人に、船橋市場が仕入れているみかんの特徴と、おいしいみかんを見分けて買うコツを教えていただきました。
日本各地のみかんが届く! 一日3,000ケース分のみかんが動く船橋市場。
船橋市場で仕入れられているみかんは主に、佐賀県産、愛媛県産、和歌山県産、静岡県産。10月中旬ごろから出回り始め、年明けの3月ごろまで産地を変えながら様々なみかんが入ってきます。 【船橋市場で仕入れるみかんの特徴】
時期 | 種別 | 味や見た目の特徴 |
10月中旬 | 極早生(ごくわせ) | 酸味が強めで色は青みが強い |
11月~12月 | 早生(わせ) | 皮がうすく酸味と甘みのバランスが良い |
12月~1月 | 中生(なかて) | 皮が厚く味が濃い。酸味も強め。 |
1月~3月 | 晩生(おくて) | 玉が大きく、皮も厚め。糖度が高く味が濃い。 |
一日に3,000ケースものみかんを仕入れて卸しているという船橋市場。1ケースが10kgなのでその多さに驚きますよね。これでも流通量は昔に比べて減少しているのだとか。
冬の間にも種別ごとに旬が訪れる
みかんは品種やブランドがあまり浸透していない果物。それでも冬の間に様々な品種が入れ替わりながら流通していることをご存知でしたか? 出回る品種が時期によって変わっていくということは? 月ごと、品種ごとにこまめに購入したほうがおいしいみかんが食べられる 船橋市場では上の表のように時期ごとに旬の品種を仕入れて卸しています。お店で購入するみかんには品種の記載がない場合が多いですが、時期に合わせてこまめに購入することでこうした旬の品種を食べられるかもしれません。
家族や友達に差をつける!? コタツの上のみかんの美味しさを見極めよう!
品種が同じ一箱、一袋の中でも、一つひとつのみかんの色や形は微妙に異なります。コタツの上に盛られたみかんの中からでも、せっかくなら美味しいものを手に取りたいですよね。 最後にみかんの美味しさを見分けるコツを伺いました。 酸味と甘みのバランスが取れたみかんの特徴は以下の2点。
- ・背が高いものより、平べったいもの
- ・皮が張っていて(ぶかぶかしていない)やわらかいもの
- ・みかんを割った時にさのう(内皮)がわれるもの
まろやかな味わいが好み方にはこの見分け方がおすすめです。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。 ※美味しい・あまい・まろやかといった味わいは個々人で受け取り方が異なりますので、あくまでも目安程度にしていただければ幸いです。
今回お話を伺った卸売業者さん
長印船橋青果 株式会社 石井さん、工藤さん ありがとうございました!!
みかんが買える店。
櫻井青果さん カネマンさん 島重さん などが一般のお客様でも買いやすいかと思います。 業務筋の皆様は他の仲卸店舗からも買えますので、どしどし仕入れに来てください。