市場の一角で営むコーヒー屋さん 大型ロースターで自分好みの豆を仕上げてくれます!
船橋市場の関連棟を歩いているとただよってくる、香ばしいコーヒーの香り。にぎやかな市場の中で落ち着いた雰囲気を持つ、「ビーンズハウスプラスカフェ」。
コーヒー豆の販売や、店内喫茶室を設ける同店で、珈琲へのこだわりやフェアトレードの取り組みを伺ってきました!
市場に来たのはたまたま…でもピッタリの立地だと思った
お話を伺ったのはオーナーの有泉さん。2003年より船橋市内にカフェを経営しており、2号店としてオープンさせたのがこちらのお店とのこと。
市場に出店したのは「たまたま場所があったから」らしいのですが、「豆を加工してその場で売る(他の水産・青果の業者と同じように)。市場的商品だと思った」と話し、実はコーヒー屋にはピッタリの場所だと感じています。
またひときわ目立っている大型のロースター(焙煎機)が入るスペースがあるというのも大きかった様子。
生豆を毎日焙煎しているため、いつでも新鮮な状態の豆を購入することができます。
大型のロースターを使い、好みに合わせた焙煎を行っています
250℃まで温度を上げて焙煎することができるロースターでは、温度や時間で豆の仕上がりが変わるそう。
長く焙煎したほうが黒く苦味が強くなり、最近では若者に人気とのこと。逆に短めの時間だとさらっとした味わいになり、年配の方からは懐かしい味として親しまれているようです。
「生豆を焙煎すると水分が抜け、2割ほど硬くなる。焙煎直後の豆を食べてほしい」と語る有泉さん。苦味が強いのかと思いきや、取材時にはいただいた豆はとても香ばしく、意外にそのままでもイケる味。コーヒー豆にチョコレートをコーティングしたお菓子があるのも納得です。
お店には常時15種類くらいの豆が揃っており、焙煎の具合から挽き方までお客様の好みに合わせて行うことができるとのこと。もちろん「お任せ」でも、ちょうど良い焙煎具合、挽き具合を有泉さんが調整してくれます。
もっといろんな人に市場に来てほしい!
こうしたサービスによって、常連のお客様も多い同店。
「(市場が土曜日しか一般開放されていないと勘違いして)火曜日にコッソリ来たよ!、なんて言ってくれる人もいるんだよ」と有泉さん。
一般の方にもどんどん市場を訪れていただき、いろいろなお店を見た後はビーンズハウスカフェでゆっくりするのも良いですね!
フェアトレードで仕入れる東ティモールの豆がオススメ!
今、ビーンズハウスプラスカフェで特にオススメしているのが東ティモールの豆。2002年に独立した同国では、日本のNPOがコーヒー豆の栽培を支援しており、そこで収穫された豆をフェアトレードという形で仕入れています。
現地では就業機会の創出にもつながっているこの事業では、栽培から豆の選別まで人の手で行われているとのこと。有泉さんが「やさしい味」と評するようにとても丁寧に栽培されているコーヒー豆になっています。
この辺りでは扱うお店が少ない東ティモール産の豆。一度試してみてはいかがでしょうか?
今回取材したお店
店名:ビーンズハウスプラスカフェ
詳細:https://funabashi-ichiba.jp/relation/5132/