船橋市場で買う春野菜。旬の食材は今のうちに!
3月に入り野菜がおいしい季節がやってきました。この時期「春野菜」といわれるものが市場に出始めますが、みなさんこの「春野菜」ってどんな野菜のことなのか知っていますか? 今回は船橋市場の青果仲卸店にこれから旬を迎える「春野菜」を中心に、旬の食材について聞いてきました。
「わざわざ市場で買いたい」と思わせる品揃えを目指す
お話を伺ったのは船橋市場の青果仲卸店「島重」代表の矢嶋さん。自らも仕入れに繰り出す行動派の社長さんです。「わざわざ市場で買いたいと思うものがないと、来てもらう意味がない」と話し、常にお客様目線での品揃えを意識されています。
季節の野菜はもちろん、飲食店などが使う料理の添え物なども取り揃え、最近では一般の方にも人気がでてきているのだとか。自宅でのパーティやお祝いの席で使い、いつもと違う雰囲気を演出することを楽しむ方も多いようです。
4月初頭までのオススメは山菜。季節を感じる料理にピッタリ
矢嶋さんが先頭にたって仕入れてくる食材の中で、今が旬といえるのは「山菜」類。
ふきのとうや菜の花、うど、むかごなど、山の幸がたっぷりと並んでいます。山菜は天ぷらや酢味噌和え、おひたしなど様々な調理法があり、矢嶋さんいわく「どれも結構イケる」食材とのこと!
こうした山菜類が旬なのは4月の初頭まで。期間限定なので、季節を感じる料理の食材としてはピッタリですね。
「春野菜」は2月から5月くらいまで楽しめる。“日本だから”旬が長い
また、これからまさに旬に入っていくのは「春野菜」。
新たまねぎ、新じゃが、春キャベツなどこの時期特有の表現で販売されている春野菜ですが、その特徴は「みずみずしさ」。一般的には年明けから作られたものを指すため、霜が当たっておらず、水分が多く含まれているんです。皮も薄めでやわらかいため、食べやすい食材といえますね。
こうした春野菜は2月~5月にかけて流通します。桜の開花と同じようなペースで、南から北へと産地が移りながら入荷される春野菜は、旬が長いのも特徴的。
矢嶋さんは「産地違いで長く楽しめるなんて、日本は便利な国だよね(笑)」と話します。
果物の美味しさは育ち方で変わる!
さて、春になるといちごを中心に果物も美味しくなってきますよね。3月、4月はメロンや小玉のスイカ、桃、柑橘系の果物が旬を迎えていく季節。5月にはぶどうも美味しくなっていきます。最後にそんな果物の「美味しさ」を決め手を聞いてきました。実は育ち方によって以下のように決め手が異なるんです。
- 土の中で育つ果物・・・初物(出荷が始まった頃)のものが高級で美味しい
- 木に生る果物・・・収穫してからちょっと経ってからのものが美味しい
こんな違いがあるって知っていましたか?
メロンやスイカに代表される前者は、“つる”の一番先に花が咲くためその付近の実にもっとも栄養が集まります。“つる”の先のものから収穫が始まるため、栄養がたっぷりで美味しいということなんですね。逆にぶどうやバナナなどの後者は、収穫するときはまだ実が熟していないものが多いため、すこし時間が経ってからが美味しいんだとか。
こうしたことを知っておくと、購入のタイミングの参考にもなりますよね。
今回取材したお店
店名:有限会社 島重商事
詳細:https://funabashi-ichiba.jp/fruit/5004/