本日のお品はコレ! ムネアカクチビです。
ムネアカクチビは漢字だと「胸赤口火(口美)」と書くようです。なぜなら、水中で泳いでいる姿を見ると唇に紅をさしているように見えるからなんだとか。
ムネアカクチビはフエフキダイの仲間で、南のほうの暖かい海域で漁獲される魚ですが、市場への入荷はとっても珍しく、箱に名前が書いてなければ魚種はわかりませんでした。
そんなこんなで、珍しい魚に目がない箱ちゃんですから、見つけたからには早速ゲットしました。
目方は1.7キロで、なかなかの大きさです。 いつものまな板からはみ出していますね。

いつも通り準備して・・・ 骨が固いから出刃は5寸半を使いました。

三枚になったところ。 身は柔らかくしっとりとしていますが、脂はノリノリです。

皮を引いたところ。 柳刃は8寸です。 血合いの色がきれいですね。

盛り付け完了しました。 透明感があってとってもキレイな身です。

お味のほうは、これまた他のフエフキダイの仲間と似たような食感と味わいですが、適度な脂と風味が良く感じられてとっても美味しいです。
たくさん食べても飽きないので、お酒が進むこと進むこと~
箱ちゃん的には薬味は柚子胡椒で、お酒は辛口の日本酒がいいかも。
ムネアカクチビは、そのユニークな姿からは想像できない上品な味ですね。
最近、西のほうから航空便で珍しい魚が届くので、売り場を歩くのがとっても楽しみです。
いろいろな魚に出会えるから市場っていいところ。
それでは皆さんのご来場をお待ちしています。